Hogmanay: スコットランドの大晦日 (New Year's Eve)

クリスマスが終わったら、日本ではいよいよ年末年始、お正月家族と過ごす時ですよね!年越しそばおせちを食べたり、伝統的な過ごし方がありますよね。先日のブログではイギリスやヨーロッパ(特にカトリックの国)ではクリスマスは家族と過ごして街が静かになると書きましたが、大晦日 (New Year's Eve) やお正月はというと・・・、実は日本とは逆で、もう特別な食べ物や集まりは終わって大晦日は街は夜中まで賑やかで、お酒を飲んだり、カウント・ダウンに繰り出す人がいて、日本では夏に見られる花火が打ち上げられたりします。翌日には道にお酒の瓶が割れて散らかっていたりして、昨晩の騒ぎっぷりの残骸をみることができたりします (笑)。

 

そして、あまり知られていないですが、イギリス(英語でいう United Kingdom) でも、スコットランド (Scotland) では、何と大晦日 (New Year's Eve) を祝う伝統があるんです

Hogmanay という英語的にはちょっと変わった名前で、語源についてもいろいろな説があるようです。除夜の鐘が新年を告げた後、家に最初の第一歩を大きな男性が踏み入れることで魔除けをするとか、友人や知り合いを招いてショートブレッド(クリスマスのブログでもご紹介したスコットランドの素朴な焼き菓子)や、ウィスキーでもてなしたり、いろいろな風習があるようです。

 

私は2000年のミレニアムの Hogmanay を、家族と共にスコットランドのエディンバラ (Edingburgh) で過ごしました。朝から大通りが通行止めになり、それはもう、大いに盛り上がっていました。のようなかぶり物をかぶった人、赤毛のカツラをかぶった人、シェークスピア劇に出てきそうな妖精のような帽子や、日本の夏祭りで見かけるようなぴかぴか光る宇宙人の耳みたいなのを頭に着けた人々が、時には大声を出してはしゃぎながら歩いていました。花火が上がる前後には、家族とはぐれそうになって恐かったくらい、みんな押し合いへし合いを楽しんでいました。

 

クリスマスを祝うヨーロッパでは、大晦日は打って変わって家族と過ごすもよし、男同士で騒ぐもよし、友人たちとパーティーに繰り出すのもよし、という自由な感じなんです。年末年始にイギリスに行かれる機会があれば、是非スコットランドで過ごすプランを立ててみてください!

(私は一夏をエディンバラで過ごしたことがありますが、夏もとても美しい街です。また Edinburgh Festival Fringe という芸術祭りで夏も盛り上がります。)

 

2013年が皆様にとって素晴らしいお年となりますように!