名曲"The Christmas Song"の解説♪:TOEICの文法も意識して

みなさんは、クリスマス・ソングというとどんな曲が頭に流れるでしょうか?私は小さい頃教会に通っていた経験や、その後のさまざまなキリスト教との関わりから、やはり讃美歌に最もクリスマスを感じますが、讃美歌以外にも大好きな曲はたくさんあります。

 

心斎橋英語塾 Welliesでは、毎年クリスマスの時期にはクリスマス・ティーとクリスマス菓子とともにクリスマス・ソングをご紹介しています。今回のブログでは、半世紀以上もの間いろんな歌手によって歌われてきて、今もクリスマス・ソングの定番である "The Christmas Song" をご紹介します。(ちなみに使ったCDは Take 6 というR&Bやジャズの要素を合わせ持った男性アカペラ・ゴスペル・グループのクリスマス・アルバムです。)

 

まずは歌詞です。

The Christmas Song の歌詞

 

Chestnuts roasting on an open fire
Jack Frost nipping at your nose
Yuletide carols being sung by a choir
And folks dressed up like Eskimos

 

Everybody knows a turkey and some mistletoe
Help to make the season bright
Tiny tots with their eyes all aglow
Will find it hard to sleep tonight

 

They know that Santa's on his way
He's loaded lots of toys and goodies on his sleigh
And every mother's child is gonna spy
To see if reindeer really know how to fly

 

And so I'm offering this simple phrase
To kids from one to ninety-two

<a href="http://www.lovecms.com/music-neil-diamond/music-the-christmas-song.html">The Christmas Song 歌詞<a>-<a href="http://www.lovecms.com">Loveの歌詞<a>

Although it's been said many times, many ways
Merry Christmas to you

 

少しずつ分けて和訳をつけました。季節感溢れるキーワードはクリスマス・カラーの緑色にしました! (11月のブログ「イチョウの木から感じる英語」で紹介した "evergreen" と関係していて永遠を表す緑はクリスマスのカラーです。)文法事項は黒色の太字です。

  

Chestnuts roasting on an open fire
Jack Frost nipping at your nose
Yuletide carols being sung by a choir
And folks dressed up like Eskimos

 

暖かい暖炉の火で栗の実焼けてる

冷たい外気は霜の精が鼻の先をつまんでいるよう

クリスマス・キャロル聖歌隊に歌われてる

人々はエスキモーのように着こんでいる

 

さすがは名曲。出だしでクリスマスを感じ取れるキーワードがいっぱいで、私たちをクリスマスの光景の中に誘います!ぱちぱち燃える暖かい暖炉の火の次に、鼻先が痛くなるような外の空気に持ってくるあたりが素晴らしいですね。

 

TOEICの文法でいうと、Part 1写真問題のように現在進行形(ing) が沢山使われていて、目の前にその光景が浮かび上がりますね。3行目は、TOEICPart 1写真問題にも使われる少し難しめの文法で、受動態現在進行形が一緒になったものです。"singing" だったら「歌っているところ」ですが、"being sung" なので「歌われているところ」になります。

 Everybody knows a turkey and some mistletoe
Help to make the season bright
Tiny tots with their eyes all aglow
Will find it hard to sleep tonight

 

みんな知ってるのは

クリスマスの七面鳥ヤドリギの飾りつけ

季節を明るく盛り上げてくれるってこと

目を輝かせた小さな子供たちは

今晩は寝るのが難しくなるんだ

 

引き続きキーワードがどんどんクリスマスの気分にさせてくれますが、誰でも知ってる馴染みのあるものが並べられているあたりに安心感が加わりますね。

 

"tots with their eyes aglow" は、「目を輝かせた子供たち」で、「with +名詞+形容詞」という形なので、"with your eyes closed" だと「目を閉じた状態で」になります。

 

"find it hard to~" は、「~するのを難しいと感じる」というよく使われる表現です。it が示すのは to 以下になります。


They know that Santa's on his way
He's loaded lots of toys and goodies on his sleigh
And every mother's child is gonna spy
To see if reindeer really know how to fly

 

子供たちは知ってるからね

サンタが今こっちに向かってるって

沢山のおもちゃお菓子ソリに積んで

そしてすべての母親の子どもたちはこっそり覗くんだ

トナカイが本当に飛べるのか見てみようと

 

ここからは、サンタやトナカイなど実際には目に見えない空想の世界に盛り上がっていきます!

 

"load" は、TOEICPart 1写真問題によく使われるトラックなどに「荷物を積む」という重要単語単語帳なんかに載っていますが、 こんなところでお目にかかるとまた別人のようですね!笑

 

"every mother's child" 「すべての母の子」という言い方ですが、聖母子を連想させてくれるようなとても愛情に溢れた温かみのある表現がクリスマスらしくて素敵です。

 

"see if S+V" は、TOEICの中でもよく使われる表現です。「S V かどうか確認する」です。ここでは、とても可愛らしい確認事項になっています!


And so I'm offering this simple phrase
To kids from one to ninety-two

<a href="http://www.lovecms.com/music-neil-diamond/music-the-christmas-song.html">The Christmas Song 歌詞<a>-<a href="http://www.lovecms.com">Loveの歌詞<a>

Although it's been said many times, many ways
Merry Christmas to you

 

そして、私はこのシンプルな言葉を贈りたい

1歳から92歳までの子供たちに

この言葉は長い間、何度も、いろんな言い方で

言われてきたけれど…

メリー・クリスマス・トゥー・ユー

 

「1歳から92歳までの子供たち」とは、キリスト教的には私たちはみんな「神の子」ということにもつながり、それはクリスマスの精神でもあります。これはキリスト教に馴染みがなければちょっとわかりにくいかもしれませんね。

 

TOEIC で知っておきたい文法事項としては、"although it has been said many times" が、「何度も言われ続けてきたけれども」という受動態の現在完了の時制になっているという点をあげておきます。この文法から長い時間の流れを感じ取って下さい!

 

この最後のシンプルな言葉と馴染みのあるメロディーでの "Merry Christmas to you" の部分は心に訴えるような歌唱力が要求される部分だと思いますが、ナット・キング・コールは素晴らしいです!

 

"The Christmas Song"、簡単な解説でしたがいかがでしたか?いろんな歌手が歌ってますのでお好きなのを見つけてください。

 

それでは、シンプルですが、Merry Christmas to you! 

心斎橋英語塾 Wellies へようこそ!

安田 祥子

 

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